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ネム(NEM/XEM)のハードフォークin2017:利用料の改善でネームスペースが良心的な値段に。

ネム(NEM/XEM)のハードフォークin2017:手数料の改善でネームスペースが良心的な値段に。

NEMベータ0.6.93

2017年8月20日、NEMのブロックが1250000を超えたところでフォークしました。
タイトルのハードフォークという名称の使用は、クリプトストリームさんのこちらの記事を参考に使用しています。
下部で記載していますが、NEMForumで使用されていたワードは「FeeFork」です。

このフォークにおいての改善の主な内容は、NEMネットワーク内サービスの利用料(Fee)の改善です。

2017年中盤にかけての(NEM内部通貨の)XEMの高騰でサービス利用料が全体的に割高になっていましたので、改善してくれないかなあと思っていました。
そうしたら、ひっそりと企画が持ち上がっており予定日の8月20日から8月21日あたりにかけて改善が完了していたみたいです。

 

↑水無凛さんによる新Feeの報告

 

NEMネットワーク内サービス利用料(Fee)の改善の概要

長い間待ちわびていた料金の引き下げですが、手数料の改善が適用された部分は以下のサービスになります。

  1. 転送トランザクションの手数料引き下げ
  2. マルチシグネチャの設定変更手数料引き下げ
  3. ネームスペースとモザイクの作成手数料引き下げ
  4. モザイクの供給量変更、ImportanceTransfer、署名、などのトランザクションの手数料引き下げ

詳細は後述します。

 

新Fee に対応するには。

 

まず最初に今回のアップデートの恩恵を受けるにはどうすればいいか。
これは、NanoWalletをアップデートする必要があります。

 

 

直リンクはこちら→:NanoWallet-1.4.10.zip

↑こちらなどを参考にウォレットをアップデートしておきましょう。

入れ替えるだけなので簡単です。

NEMネットワーク内サービス利用料(Fee)の改善の詳細

・転送トランザクションの手数料引き下げ

詳細を見ていきます。
まず転送トランザクション。

今回の改善によって、転送にかかっていたNEMネットワーク内での手数料は、20分の1に引き下げされます。

  • まずメッセージの場合、32byteあたりのメッセージにごとに、0.05xemがかかります。
    メッセージがない場合、手数料は無料です。
  • xem転送には、転送された10,000 xemあたり0.05 xemがかかり、1.25 xemでキャップ(上限固定)されます。
    したがって、たとえば45000 xemの転送には約0.2 xemが必要です(4.5×0.05=0.225xem)
  • モザイクの転送は、以前と同じ式に従っています(?)が、これも同様に20分の1安くなります。
  • 転送手数料の最小値は0.05xemです。これは0XEMを転送したり、メッセージをなにも添付しなかったとしてもかかる料金です。

・マルチシグネチャ変更トランザクションの手数料引き下げ(MultisigAggregateModificationTransaction)

おそらくこれはマルチシグネチャ(連署名)アカウントへの変更手続きの手数料だと思われます。
このトランザクションによる手数料は、0.05XEMで一律に設定されます。

・ネームスペースとモザイクの作成手数料引き下げ

ネームスペースの作成料

ネームスペースも引き下げ対象です。
下がってよかったですね。
以前はネームスペース維持に5000xem(円換算10万以上)必要でしたから。

以下が新Feeでの作成料です。

  • 親ネームスペースの維持費:100XEM
  • サブネームスペースの維持費:10XEM
  • モザイク作成の手数料:10XEM

また上記の作成のためのトランザクションには0.15XEMかかります。

・モザイク供給量変更、ImportanceTransfer、署名(Signature)…などの他のトランザクション

細かいところの手数料の引き下げですね。
これらのトランザクションのトランザクション手数料は0.15 xemです。

まとめ

高騰によってあまり適正でない料金体制になっていましたから、今回のFeeFork(って読んでいいのでしょうか?)で、またNEMが利用しやすくなりましたね。
ただXEMの価格があがってしまうと、(もちろんホルダーとしては上がって嬉しいのですが)また調整していくことになりますので、今後ともすばやい対応をお願いしたいところです。

それから、今回の手数料改善では、NEMのスーパーノードの設立費用については改変は、上記で見た限りではないですね。
いまのところ全くの新規から、つまりフィアット(日本円、ドル、などなど)からXEM建てでスーパーノードを設立するのは、よほどの富豪でないかぎり無理なので、そのあたりなんらかの調整がなされないのかと、すこし思っています。

 

Feeの改善によって送金やネームスペース維持の負担が軽くなりました。

 


参考

リリースデータ:『NEMベータ0.6.93』、https://forum.nem.io/t/nem-beta-0-6-93/6599

 

この記事を書いた人

伊澄 理夢

伊澄 理夢 / イズミ リム / IZUMI Rhime
2017年3月からブロックチェーンに興味を持って以来、デザインの面から、"NEM"を通じて技術の普及に貢献できる道を探しています。
児童文学と純文学、哲学と現代思想、仏教と禅、黒い服と民族衣装が好きなINTROVERT(内向型)です。
大学ではデザインを学ぶ。