仮想通貨で儲けた後、あなたは何がしたいですか?

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写真:Pixabay:いい写真だったんでアイキャッチに。

 

 

ずっと前に書いて放置していたエンシェントコイン(Peercoin)みたいな記事を発掘してきたので、続きを書いて見れる感じのものにしました。

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元のタイトルは「仮想通貨とバブルと熱狂と終焉、あと革命の話とか」でした。

 

(エンシェントコインネタ)

 


 

はじめに

 

かつての日本で起こったバブル景気で一山当てた人も多いことだろうと、思いを馳せる今日このごろであります。Rhimeです。

 

今、数多くの過去の熱狂が引き合いに出され、ビットコインがどのような状態にあるのかを説明しようと個人投資家から金融機関の重役からデータ分析者までがそれぞれの持論なりデータなりを公表しているのを見かけない日はないかと思います。

 

 

チャートによると、歴史上のバブルのデータの中でビットコインの上昇率を上回るのは、かつてオランダで起きたチューリップ・バブルのみということです。

 

※記事公開時点で、たぶん超えました。

 

そんなビットコインですが、チャート的に見ると、現在価格120万の値をつけながらも先日には一日で50万ほど下落するなど、なかなかすごいことになっています。

こちら(タヌログ)では、ICO含め全般的な仮想通貨への戒め・お告げがなされていますが、これを受けて、わたしとしましては――やはり仮想通貨においてビットコインは大事な存在だと思いますので、一応ビットコインにフォーカスして一席打ちたい所存です。

(・・・いやあ、それにしても1BTC120万ってホントか?夢じゃないよな?)

※今180万くらいです。

 


 

ビットコインについて考察する

 

深刻なチューリップ化が問題になっているビットコインですが、バブルについての記事を最近多く見かけますね。

 

 

https://cointelegraph.com/news/billionaire-carl-icahn-doesnt-get-ビットコイン-sees-a-bubble

とか

https://cointelegraph.com/news/just-more-fud-citadel-ceo-wary-of-ビットコイン-bubble

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とか。

 

下の記事では、Citadelというヘッジファンド創設者でCEOのケン・グリフィンさんによる意見を取り上げて、「ちょっとしたFUD1:ビットコインへの警告」というタイトルをつけています。

その記事内のグリフィンさんによると、ビットコインの主な懸念事項は、その誇大宣伝に誘惑された人々が、ビットコインに基づいているブロックチェーンテクノロジーの本質的価値を理解していないということ、としています。

 

「Blockchainは、今後数年間、社会にとって非常に重要なアプリケーションとなるかもしれない、大変興味深いテクノロジーです。」

 

ビットコインは詐欺ですか?、という疑問には「No」。

「とはいえ、バブルは涙に終わる傾向があります。このバブルがどのように終わるのか、それが心配です。」

 

この方は、本質的な価値を認めはしつつも、現状価格的にはバブル的というスタンスのようですね。

 

 

ビットコイン(仮想通貨:暗号通貨)にはこんな期待度グラフもありまして、2015年では”暗号通貨”が下降のさなかに位置していましたが、2017年度版で”ブロックチェーン”が「過度な期待」のピーク期に位置づけられました。

 

2015年度版

 

 

ビットコインは、長期価格予想も様々出ています。

ビットコインの価値の上昇が終わるかどうか、またいつビットコインの上昇が終わるのかは分かりません。
アメリカのブロードキャスター、マックス・カイザー(Max Keiser)は、今後数年間で10万ドルの高値を提示している。
一方、ファンド・マネジャーのマイク・ノヴォグラーツ氏からの保守的見積もりは4万ドル以上です

 

BTCチャート。一時約50万下げた。

 

かつての日本のバブルにおいては、一時日経平均株価8万に達するだろうという予想もあったようです。
http://pepera.jp/story_of_bubble/japan/

よく知られているように、3万8000円くらいになったのをピークにはじけてしまったわけですけれども。

 

 

最近のビットコインはStore of Valueとして役割を転換してきた、というのは海外の有志たち・ビットコインコアなどが共有している価値観でもあります。
(わたしもその立場で記事を書いたことがあります。→ビットコイン、お金と見るか?玩具と見るか?|仮想通貨の王様の将来性 (たぶん閲覧数2くらいだと思う。(死ーん)2

 

さて、ではビットコインはバブルなんだろうか、仮想通貨はバブルなんだろうか?
これから仮想通貨はどうなるんでしょうか?

 

 

フランス五月革命について

 

 

なんでビットコインの話をしているのにフランスの革命の話になるんだという感じですが、このあたりは物事を考えるための一例としての引用です。

アビリーンのバスという心理学上のたとえがあるんですが、簡単に言うと「自分は本当はこんな暑い日に外出なんてしたくなかったけど、みんなが行きたいといっているからバスにのって遠くまで来たところで、いざみんなに聞いてみると全員が本当はこんなところまで来たくはなかった」という現象のことをいいます。

フランスの5月革命をアビリーンのバスでいうと、革命を起こせとして標榜していた政党が暑い中での”外出”の言い出しっぺであり、車を運転したり荷物の準備をするのが労働者であるといえると思います。
とはいえ実際には五月革命は言ってみれば逆アビリーンのバスであり、労働者運動がいよいよとなったところで革命派を謳っていた政党(共産党・社会主義政党)がむしろそれを押し止めようとし、すでに起きていた学生運動に加わらないように指示をしました。
本当は行きたかったのにも関わらず、すんでのところで「え?」となってしまった。

「え、まさかお前ら本気にしてたの?(ワラw」と政党が単芝生やしの煽りを行ったのか、「革命ゆうても実際わいらの懐が寒うなるのは適わんわ」と本音をぼやいたのかはさておき、多くの人が期待した革命という夢は、もっとも肯定派と思われていた組織によってはじけてしまいました。

この事件に、思想的指導者であったメルロ・ポンティを始め、ジル・ドゥルーズやフェリックス・ガタリなどのフランス知識人たちは非常にショックを受けたようです。3

 

ICOではもちろん詐欺的なものも多いですが、多くの技術者がブロックチェーンによって世の中を変えられるかもしれないと思いブロックチェーン業界に飛び込んでいることも考えられます。
しかしそれがあまりにも未熟なために、かれらはブロックチェーンやICOという仕組みを本来向かわせたくなかった場所まで向かわせてしまう危険性がある。――アビリーン行きのバスのように。

ビットコインにおいても同様です。
ビットコインはいかなる目的で創造されたのか。

最近ではビッグブロックを採用して、かつてのサトシ・ナカモトが目指したようなデジタル通貨を作ろうと(一応表上では)模索している通貨もあります。

 

アビリーンの場合は熱狂とは違いますのでビットコインに適応するのは、いささか無理もありますが、アビリーン行きのバスが停留所を埋め尽くした時に社会的によくない状況に陥っている可能性は高いです。

望まない場所に図らずしもたどり着いてしまうという可能性を考慮する文脈で、これは示唆に富むものです。
声の大きいものが、不適切なソリューションを選択し、それを世界中の人々に押し付けてしまうことは避けたい事例です。

また、仮想通貨がすべての正義ではないという認識も、非常に妥当といえるかもしれません。
これはハイプサークルを見ても分かるように、仮想通貨とブロックチェーンがすべてを解決することはありません。

 

なにかを他の誰かに押し付ける時、バブルは終わりへの折り返し地点にたどり着くのかもしれません。

アビリーンの例もそうですが、人間は一度群衆的になると、医者も肉体労働者も男性も女性も、お年寄りも子どもも、知能レベルが同化するということがフランスの心理学者ギュスターヴ・ル・ボンを始め多くの研究者によって示されています。

ビットコインは詐欺ではありませんが、もちろん正当な価格が存在するはずです。
それ以上の価格へとビットコインの価値が上り詰めるのであれば、それは当たり前ですがバブルの崩壊を招きます。
群衆的に人々がなってしまうとき、つまり参加者が考えることを忘れた時ですね。
そして手段が目的になったときバブルが崩壊する、ということです。

これは、ビットコインがStore of Value(価値の保存)になったからアビリーンに近づいているというわけでは、必ずしもありません。
人間が年老い、引退したのちもまた別の役目を全うできるように、ビットコインもなにかの役目から一歩退きまた違う場所で輝くこともできます。

 

 

フィアット通貨の価値と革命と、日本と海外の若者について

 

8minwoo / Pixabay

 

 

イギリスの哲学者バートランド・ラッセルは、1930年に『幸福論』という書物を出版し、そのなかでこんなことを述べた。
いまの西欧諸国の若者たちは自分の才能を発揮する機会が得られないために不幸に陥りがちである。
それに対し、東洋諸国ではそういうことはない。また共産主義革命が進行中のロシアでは、若者は世界中のどこよりも幸せだろう。
なぜならそこには創造するべき新世界があるから……。

國分功一郎『暇と退屈の倫理学』(太田出版、2015年)p.14

 

 

 

まず、今まで株や不動産に触れていない人は、自身が投資を行っていないと思うかもしれませんが、それはただの錯覚です。

何故ならあなた達は

  • 給料を日本円で受取り
  • 日本円を貯蓄し
  • 日本円が増える事で一喜一憂する
  • そして国家がヘマをすれば、資産が税金という名目で徴収され資産が目減りする。

これのどこが投資じゃないんですか?
私達は強制的に買わされたクズ銘柄を握りしめて絶望しているだけの一人の投資家ですよ。

トレードしない投資をしているだけで、国民の全ては潜在的な投資家です。
そして今の若者は生まれてからずっと、その投資で負け続けてきました。

edindinさんのブログより:http://syaticrypto.xyz/entry/2017/09/18/002656

 

 

前者は、現在の若者のブロックチェーンや仮想通貨に対する態度として、後者は、現在の若者の社会に対する態度として引用させていただきました。
(ラッセルの指摘は、同時に、現在社会への”完成された構造”という閉塞感を感じる若者の態度の説明としても適応することができます。)

 

仮想通貨に関わっているのは、かなりの部分を日本の20代~30代だということをよく目にします。
その前は中国が大部分を占めていたように、これは一時的な乱高下の中の1シーンであって不変的なものではないでしょう。

これは、ビットコインがそもそも地形的境界を取り除いたエッジレスな通貨ですので、国ごとにかかえるお金の様々な問題がそのままエッジレスなビットコインに流入できます。
そのため、時代の局面々々で主流プレイヤーが変わるという図式です。

 

お金の問題に関しては、まあいろいろなありますね。
ビットコインウォレット大手のXAPO CEOのウェンセス・カサレスは、ペソが流通していた地域の出身でした。
ペソに似た通貨では、第一次世界大戦後の旧ドイツのお金などがありまして、そこでは手押し車で価値が薄まったお金を運びました。

 

 

 

赤線は、通貨供給量

検索ワード:US dollar purchasing power、jpy purchasing power

 

http://www.marketoracle.co.uk/Article9149.html

 

 

今、朝の連続ドラマで「わろてんか」、やってますよねえ。(おきばりやす~

あれは明治頃の話だそうで、よく1円、2円という単位が出てきます。
当時でいうと、10円でも大層な金額というのが見ていても分かります。

 

くだくだ説明はしませんが、以上の図を見ていろいろ察してくださいな。

 

 

 

ちなみにこれが金(ゴールド)です。

 

 

私達はどこへ行こうとしているのか。

 

ビットコインとビットコイン・キャッシュの役目について

 

ビットコインは、価格が上昇することが当初の目的ではなかったことは確かだと思います。

これについてはサトシの論文に遡って考えたいと思います。

論文「ビットコイン:P2P電子通貨システム」では、まず最初に 概要 としてビットコインのシステムの構造と目的が完結に記述されています。
その一番最初の記述、

「真のP2P電子通貨が実現すると、金融機関の介在無しに、利用者から利用者へと直接オンラインで支払いできるようになるだろう。」

とあります。
ものすごく当たり前の話ですが、ここから分かるのはビットコインが特に価値の恒常的な上昇の通貨ではなく、支払いのための通貨として設定されていた点です。

このサトシの理念を純粋に実現しようとすると、昨今のスケーラビリティ問題はやはり非常に深刻な問題です。

 

この問題に対応しようとビットコイン自体ではライトニングネットワークの開発に勤しんでいたり、その他のアルトコインでは”DAG”という網目状のトランザクション構造を持つ、非ブロックチェーン通貨が生まれたりしています。(ex:IOTA,Byteball,RaiBlocks,AidosKuneen)

ビッグブロックで対応しようとする、ビットコインキャッシュもあります。

ここでの問題は、その性質から取り違えを起こしやすいビットコインキャッシュです。

 

一部でビットコインキャッシュ(以下BCH)が本当のビットコインだという説が唱えられ始めました。

この問題は非常にデリケートです。

まずはじめに、当たり前ですがBCHはBCHであり、ビットコインではありません。
また、ビットコインはビットコインであり、BCHではないのも確かです。

このような確認がなぜ必要なのかというと、これがブロックチェーンに基づいた発行上限の決められた改竄不可能な記録として存在する点にあります。
つまり、ビットコインをないものにするには、全世界の人たちがある瞬間に完全にビットコインは無価値であると認識する必要があります。

 

これが、「ビットコインを殺す」といってBCHを台頭させようとすると、調和が乱れることになります。

もちろんこの理論でいくと以下のコミックのようになってしまうことも確かです。

ビットコイン以後のすばらしい技術をもついくつかのアルトコインの価値は、慎重に測定していく必要があります。

 

「I have the first mover advantage.」

https://thecryptos.wordpress.com/comic/december-18-2017/

 

 

 

私は穏やかでないものは、好みません。

そもそもなぜビットコインやビットコイン・キャッシュが生まれたのか。
これは、仮想通貨界隈の参加者がラディカルに考えていきたい問題です。

ビットコイン・キャッシュは代替なのか、補完なのか、ビットコインキラーなのか。
そしてキラーなのであれば、手段が目的となっていないか?など。

ビットコインの高騰をただ再現したいために煽るのならば、それは非難されるべき態度です。

 

 

儲かることの目的について

 

本当に価値のあるもの、”アビリーンのバス”でいえば本当にしたかったこと、を取り違えると、私たちは来たくもなかった暑い海辺で不快な思いをするだけになります。

 

なぜ儲けようとするのか、それを明確にしておくことは仮想通貨に関わる下準備として、とても良いアイデアです。

儲けた先でなにをしたいのか?を群衆から離れて一度考えることは、仮想通貨に携わる者にとってすばらしい時間であることを、私は保障します。

 

 

おわりに

 

「この後こんな目次がつらつら並んでいたんですが、しんどいのでやめます。へへへ」だそうです。

 

  • サイファーパンクについて
  • 仮想通貨のこれからについて
  • オルトの本質的価値は損なわれていないという認識の発生

 

 

一番最後のオルトの本質的価値は云々は、今まさに(12/23)起こっておりますね。
そして本質的価値以上にバク上げしまして、ビットコイン先輩に怒られるという一連の流れが予想できます。

 

そういう感じです。

とりあえず以上です。

 


 

 

参考

フィアット通貨のマネーサプライと購買力(英文):http://www.marketoracle.co.uk/Article9149.html

 

注釈

  1. FUD:批判的なコメントのこと
  2. 流行りに乗るとろくな事ありません。(記事タイトル的に。
  3. 船木享『ドゥルーズ』(清水書院、1994年)p31

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リム(Rhime)

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