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技術的なこと、どこまで知ればいいんだろう?|ビットコインとブロックチェーン②

この記事は約 6 分で読めます。

どこまで知ればいいんだろう?

これを閲覧していただいている方は、「ビットコインとはなんだろう?」という素朴な疑問で検索して来た方が多く占めているのではないかと思います。

「名前は聞いたことある」という人や、「詐欺のコインだ」という悪い印象を持っている人、「マイニング」とか「ブロックチェーン」などの専門用語を少しだけ知っている人など。

そして、それぞれの動機としては、

  • なんだかビットコインってスゴイらしいけど、具体的になにがスゴイのだろう? とか
  • 詐欺のコインなのは明らかだが、ホラ吹きの言い分を聞いてやろう。 とか
  • マイニングってなんだろう?儲かるのかな? とか
  • スゴイのは分かったけど、どのような仕組みで動いているのか分からない。 とか
  • ビットコインも気になるけど、ブロックチェーンも気になるぞ。 とか
  • よく分からないで仮想通貨トレードをしてみたけど、やっぱりちゃんと勉強しておこう。 とか
  • ビットコインは奥が深い。もう一度復習しておこう。 とか

いろいろなものがあると思います。

 

使うだけなら、理解は不要。

 

とはいえ、はじめにこのようなことを書くのは元も子もないように感じると思いますが、実際問題として、ビットコインを使うのにビットコインの仕組みを理解する必要はなかったりします。
そして本当の意味で理解することは、非常に難しいともいえます。
これは、ビットコインをただのビットコインとして、―――つまり普通にお金として使いたいと思っている人へのメッセージですね。

『仮想通貨革命』の著者であり一橋大学の名誉教授でいらっしゃる野口悠紀雄氏も以下のようにおっしゃっています。

ビットコインを理解するのは容易でない。
その基礎になっている暗号理論やコンピュータ・サイエンス上の知見は、一九七〇年代以降に発展したものなので、まだ一般に馴染みがないからだ。
「ビットコインの理解のためにどこまで遡るべきか?」は難しい問題である。
普通行われる説明では、仕組みの細部にまでは遡らない。
実際、ビットコインを利用するだけであれば、こうした基礎を理解する必要はない。
車を運転するのにガソリンエンジンの動作原理を知らなくてよいのと同じである。

野口悠紀雄『仮想通貨革命』(ダイヤモンド社、kindle版、2014年)、No708

ビットコインとブロックチェーンについて表面的に解説するのは容易ですが、その本質を簡潔に書き出すのは大変な仕事です。

 

複雑なバックグラウンド

ビットコインを理解するのは容易でない。と言われます。

なぜでしょうか?それはビットコインが、

「日銀券のように発行者の債務ではないから債権(人の人に対する権利)でもなければ、電子情報なので物理的な実体を前提とする物権(人の物に対する権利)でもありません。
知的財産権のような特別法で守られた財産権とも違います。
また出資法、資金決済法、金融商品取引法、為替法(外国為替及び外国貿易法)など、既存の金融法制は発行者のいる金融商品や決済手段が対象ですから、これらの法律もビットコインの取り締まりには使え」1ないものだからです。

 

通貨でもなければ、有価証券でも、電子マネーでも、商品(コモディティ)でもない、存在せずして存在するような既存の常識とは異なる「アセット(資産)」としてデジタル空間上で地位を確立している存在である、という複雑なバックグラウンドをビットコインは持っています。

 

情報を得る難しさ。

 

kellepics / Pixabay

 

また現時点(2017)において、日本国内における仮想通貨情報は、低品質かつ、なんらかの意図がある恣意的な情報が溢れ始めていることも理解において難しい点かもしれません。
そのため、もし英語ができる方であれば検索ワードを日本語から英語に切り替えて検索し、非営利もしくは、”情報の伝達”を目的とした情報サイトの情報を得ることは正しい理解のための一つの手段となるでしょう。

もし英語ができなくても今はディープラーニングなどの技術のおかげかGoogle翻訳がかなり実用的になっているので、拡張機能を導入したりChromeブラウザを用いたりすれば英語圏の情報に直接アクセスできます。

この情報汚染の問題は、決して本サイトも例外ではありません。
基本的にはまったくの転載ではないようにしていますし、自らの考察も掲載しています。
ただし海外サイトの記事を和訳した割合が多いのも確かです。
広告も掲載しています。そのために以上のことをまず注意しています。

 

ビットコインの仕組みの専門用語として、「トラストレス」という言葉があります。
トラストレスとは、ビットコインの本来の意味では「信頼のおけない管理者がどんな存在かを気にかけなくてよい状態で仲介作業を行える」というものですが、仮想通貨に関わる人のうちでは「誰をも信頼しつつ、かつ信頼しない」という心構えのような具合で使われます。

仮想通貨のことを調べようと思ったら、すべてを疑ってかかっておいたほうがよいでしょう。

こわいようですが、これは仮想通貨に関わる上でもっとも大事なうちの一つです。
基本的に、うそを教えようとしている人は、親切でかわいらしくて温厚な人です。
ビットコインを買って使うだけならあまり危険はありませんが、深く知ろうとすると、一度はあぶない目にあう可能性があります。
怖がらせようというのではなく、基本的な意味で”忠告”として、です。

 


 

それでも知りたい、ビットコインとブロックチェーン

 

しかしながら日本語で知りたい人も、もちろんたくさんいると思うし、内部技術に踏み込んで理解しなければ「ビットコインがどのようにすごいのか」はそれまでのビットコインあるいは”お金”のイメージを変えるほどの衝撃は得られないのも確かです。

ビットコインは計り知れないポテンシャルを秘めた通貨です。
またビットコインの基盤技術である「ブロックチェーン」は、これまでにインターネットが求め続けて得られなかった信頼のプロトコルを実現する可能性を秘めた、世界に大きなインパクトを与える技術です。
ブロックチェーンは最も基本的なところにおいて、インターネットに次ぐイノベーションだと言われます。

 

最初のほうに、ビットコインのことを調べる動機として、いくつか箇条書きを書いたと思います。

実のところ、これを書いている私自身も箇条書きの最後、「もう一度復習しておこう。」というのがこの記事を作っている動機でもあります。

もしビットコインとブロックチェーンに興味を持たれたのなら、ひとまず色々な懸念事項は置いておいて、ぜひこれから私と一緒に勉強していきましょう。

準備はいいですか?さあでは行きましょう。
もちろんトラストレスの気持ちはお忘れなく。

 

注釈

  1. 木丿内敏久『仮想通貨とブロックチェーン』(日本経済新聞出版社、2017、電子版)No.481

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リム(Rhime)

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