ネム(NEM)のアポスティーユが現状 "お遊び"に感じてしまう理由|アポスティーユとブロクチェーンの考察④

ネム(NEM)のアポスティーユが現状 “お遊び”に感じてしまう理由|ブロックチェーンとアポスティーユの考察④

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どうも、リム(Rhime)です。

 

 

最近のホットなNEMニュース。
福岡で行われたNEMミートアップが無事サクセスしたそうです。
わたしは九州とか飛行機レベルなので行きませんでしたが、ロンさんが降臨したりイケハヤ氏がビデオ中継で出演したり、いろいろあったみたいですね。

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そして、日本のプロジェクト紹介の最初がオープンアポスティーユの紹介だったそうです。
すごいです。
そしてスクリーンにすてきなロゴがでかでかと映し出されていました。
なんてステキなロゴ!一体誰が作ったのかしらァ!!

 

喜びの舞い。

 


 

本題です。
NEMのアポスティーユについてです。

 

アポスティーユの現状

 

ここではアポスティーユが今後どのような要素を自身のテクノロジーに付与させていくべきかを考察したいと思います。
(ブロックチェーンとアポスティーユの考察の④です。こんなのが④も続くとか……)

 

NEMのアポスティーユ。
機能としてすごくいいです。未来を感じます。

実社会においても有益です。
最近のタヌ語録を貼り付けさせてもらうとこういう感じ。

 

「世の中、詐欺師ばっかりだ。」
ICOというステキなシステムをウォッチしている方は染みる言葉だと思います。

仮想通貨もひどいですが、よその場所でも「やはり企業はアポスティーユして欲しい。」という状況なようです。

 

そのアポスティーユですが、これはうまくブロックチェーンの特性を捉えたサービスだと思っています。
以下は、東京証券取引所を運営する日本取引所グループがブロックチェーンについての技術検証を行い、(ブロックチェーンの)特徴をまとめて分析結果を公表したものですがブロックチェーンを理解するにのいいので紹介しときます。1

 

  1. 比較的安価に簡易でインフラ構築や運用が可能で可用性(システムが止まらないこと、信頼性がある。
  2. 注文、マッチングなどの集合処理が必要な「プレ(前工程の)トレード」処理には向いておらず、売買が済んだ後の生産や権利の移転処理など「ポストトレード」(バックエンド)で業務フローが大幅に効率化する可能性がある。
  3. 現時点での大量処理は難しく、改善が必要。
  4. 権利移転のタイミングを明確に定義できず、決算のファイナリティー(決済が無条件かつ取り消し不能になり最終的に完了した状態)が不安定になる。

 

アポスティーユが扱うのは証券などではないですけど、②を見てもらえると分かりますが、”バックエンドの業務においてその効果を発揮するもの”というのはアポスティーユの説明にも応用できると思います。
つまりあまり高速に移転しない、1秒単位のタイムスタンプという領域ではない、どちらかといえば静的な領域を視野にしたものであり、そうした業務に信頼性を与えるテクノロジーなのではないかと。

 

とはいえ若干今のところは、「わーいアポスティーユたーのしー」おわり。な感じがあるように感じるのはわたしだけ……ではないはず。
もちろんアポスティーユ……いつ頃NEMに搭載されたかは把握していませんが少なくともここ2~3年の新しい概念、つまり黎明期なのでこれは仕方ないと思います。

しかしアポスティーユの効果がちゃんと発揮されるには、この「わーいたのしー」を超えていかねばならないはず。

ですので、アポスティーユがそのキャズムを超えるための要件を簡単に考察します。

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企業がアポスティーユするとはどういうことか。

 

 

前に貼っつけた個人間公証のアポスティーユの図のすこし変更したのを貼りました。
図では個人となってますが、企業でも大体変わらないはず。

いろいろ適当なので細かいところは目をつむるとして、大事なのは「ネームスペース」ですよね。

これは簡潔に言ってNEMブロックチェーン上に存在できる「ドメイン」みたいなものだと思ってます。
ドメイン取得したことある人は分かると思いますが、重複したものは取れないようになってるんですよね、あれ。(仕組みは知らん。

企業がNEMを使ってあれこれするようになった場合、手段の始めの一歩が、このブロックチェーン上のドメイン→ネームスペースを取得することになると思ってます。

そのネームスペースを使ってアポスティーユをすればそこに唯一の企業の刻印がブロックチェーンの改竄不可能性を担保に示されるので、証明が完了する、というのが基本的アポスティーユの枠組みだと思ってます。

 

対抗要件としてのアポスティーユ

 

なんですが!
これで「すごい!企業はぜひ採用すべきだ!」と息巻いても、もう少し一歩進まないとダメなような。つまり、

「国が運営する登記の仕組みと繋がらない限りブロックチェーンに記録したとしても法的に有効となりません。」(木丿内敏久『仮想通貨とブロックチェーン』no1512)

と言われてしまう。

これは不動産についての記述ですが、「対抗要件」としてのアポスティーユの確立というのはぜひとも法的に進められてしかるべきだと思います。

対抗要件とは、権利を主張するために備える条件のことです。

 

ブロックチェーンは途切れないインフラなどの魅力とももに、改竄不可能性を挙げることができますが、例えばなんらかの裁判に発展する事件が起きた場合、いかにブロックチェーンの優れた事実記録性によって先に記録していても、国が運営する登記の仕組みとつながっている別の証明方法を土壌にした証明が先に存在していれば、裁判で負けてしまいます。

つまり、(現行制度に身を置いたものとして保守的に言えば)分散台帳への記録を本物(真正)であると認める法改正が必要です。

 

選択肢①:中央の復活

 

そうした発想をしていくとぶち当たるのが、これなんですが。
つまりブロックチェーンは社会の中央の排除を推し進める、という予測とは反した「中央の必要性」という一周回った問題です。

これは識者もどうやらこれと同様の意見に行き着くようで、(証券の話ですが)

「取引所を交えないで証券会社だけでコンソーシアム型ブロックチェーンを作った場合、顧客情報などのプライバシー管理が問題になる。
プライバシーに配慮して中身を隠すと誰も全体像が見えなくなる。どこかで壁にぶち当たり、結局、誰か中立的な第三者的存在が必要になるだろう」

として、ブロックチェーンの仲介業者排除性を一蹴しています。

 

ブロックチェーンはやっかいな仲介業者を排除するはずだったのに、一周回ったら復活してしまった。
恐るべきゾンビ感。
もはやどうにもならないのか。

 

選択肢②:ブロックチェーン国家

 

中央が復活してふんぞり返るのが嫌だ、となったらこうなるしかない。

政府やら銀行やらなにやらをすべて潰して、ブロックチェーン国家を作る。

アヴァンギャルド過ぎて空想の世界だ。

そこでは、証明のための証明という第三者はおらず、すべてが個人間取引によって行われる。
証明性の担保はすべてがブロックチェーンで完結しており、外部参照性を必要としない。

ゲーデル2も真っ青の社会だ。

完璧だ。

 

 

……で、なんの話だっけ……?

 

 


 

「アポスティーーーーユ!!」

 

そうだアポスティーユだった。

アポスティーユがいい感じなテクノロジーなのは、確かだ。

だが然るべき対抗要件を備えてなければそれは無用の長物である。

そのへんは「LuxTag」とかそのへんの企業がいい感じにしてくれるだろう。

個人の出る幕ではない。

 

とはいえアポスティーユが社会的に有効な手段となったその日には、ぜひとも声をそろえて以下のように言ってみたいものだ。

 

 

 

(せーの……)「アポスティーーーユゥゥゥゥ!!!!」

 

 

 

以上、雑な考察でした。

 

注釈

  1. 木丿内敏久『仮想通貨とブロックチェーン』no1698
  2. 不完全性定理の人(毎回ヘーゲルと間違えてしまう……)

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