「Sia」:ブロックチェーンを味方につけ挑む、クラウドストレージの未来

ブロックチェーンを使い実現させる次世代分散型ストレージ|仮想通貨:Sia (SIACOIN/シアコイン)について

この記事は約 9 分で読めます。

はじめに

Sia基本情報

 

名前:Sia
発音:シアだと思ったらサイアでした。
トークン名:Siacoin

供給について:簡単にですが概要を書くと、Siacoinはビットコインのようなものではなく、インフレ通貨のようなものとなっています。
つまり発行の上限はありません。

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この供給の仕組みですが、最初のブロック報酬は300,000siacoinでした。
その後の各ブロック報酬は、前のブロック報酬(299,999、次に299,998など)より小さい1つのSiacoinとなります。
ブロック報酬が30,000に達すると(ブロック270,000で)、残りのブロックはすべて30,000Siacoinを報酬として与えます。

2020年に270,000 blockまで来たとして、計算上では445.5億siacoinが供給。
2026年には535億siacoin。
長期的には、インフレ率は約2%になると計算されています。
ただしこのインフレ率は懸念するほど高くないとの見解を参考として以下に示したフォーラムの投稿者は示しています。
またSiaはver1.2.xからProof of Burn mechanismを実装したとのことで、ある時点においてインフレを相殺することも考えられるとしています。

供給に関しての詳細は、以下が詳しいです。(英文)
Siacoinsの計算と供給について:https://forum.sia.tech/topic/161/about-siacoins-calculation-and-supply

 


 

BtoBを視野に入れた非中央集権的なクラウドストレージ

 

 

Siaは、プライバシーや漏えい等のないセキュアな体制を維持しながらデータをクラウドに保存することを目的として開発されている、独自ブロックチェーンを使用する非中央集権クラウドストレージプラットフォームです。

Siaはオープンソースで開発されており、Slack channel は4,000 member以上。
Twitterは9,000人以上からフォローされており、活気があることがわかります。
またSiaブロックチェーンも2015年以来オンラインになっており、
Storeクライアント(graphical client, Sia-UI)とHost用クライアント、およびAPIがすでに公開されているなど、開発状態は良好といえそうです。

ブロックチェーンについてはsiaは独自で開発しているようです。
これの理由についてsiaは公式で

siaは支払いとファイル契約を容易にするために特別に設計されたカスタムのPoWブロックチェーンを使用しています。
独自のブロックチェーンを持つことで、Siaは将来をより適切にコントロールでき、ネットワークを改善するSia特有の機能をより迅速にリリースすることができます。

としています。

siacoinは、スマートコントラクト(独自チェ―ンなのでイーサリアムではない)で私有のストレージを貸し出してくれた人に対して支払うために使用されるトークンです。
ファイルコントラクトが作成されると、ストレージを借りる人と貸す人はどちらも、siacoinをそのコントラクト(契約)の中に入れます。 契約の有効期限が切れたときにもデータが残っている場合にのみ、ホストはsiacoinを取得します。

 

また開発者のDavid Vorick自身の声で、Siaがなんなのかについてコインテレグラフには、

今日、あなたのデータをクラウドにアップロードするときは、通常DropBoxやAppleなどのすべてのデータを持ち、そのすべてのコントロールのための単一の会社だけです。 最近の傾向、データベースの漏えい、プライバシーポリシーの変更は、企業が信頼できないことを繰り返し示しています。
Siaは、制御を失うことなく、データをクラウドに格納する方法を提供します。
ファイルをSiaにアップロードすると、冗長化され、暗号化され、多数のホストにアップロードされます。誰もあなたのデータを操作できず、プライバシーを侵害したり、元のファイルを取得することはできません。
スマート契約は、データを保存しない限りホストが支払いを受けないようにするために使用されます。
cointelegraph.com「Cloud Storage Meets Blockchain: SiaCoin Takes on Amazon, Google & Microsoft」:https://goo.gl/EjQJ4O

のように話しています。

ではSiaが目指しているところはどこなのでしょうか。
それはBtoB(ビジネス to ビジネス)でした。


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2大次世代クラウドストレージのハッキリさせておきたいところ

 

 

現在ブロックチェーンクラウドストレージプロジェクトは、
StorjとSiaとするのにはおおよそ異論はないと思いますがこれの違いはなんなのでしょうか?
(maidsafeは若干ストレージ系サービスとは違うので、ここでは除外します。)

reddit内のフォーラムにてこんな質問が出ていました。
「つまり、StorjはB2Cであり、SiaはB2Bですか?

これの答えに対して、siaのメイン開発者であるDavid Vorickは、同フォーラムでこのように書き込んでいます。

それはほぼ正しいです。siaは依然としてB2CアプリであるGUIを持っていますが、コンシューマーの個々のセグメントをより簡単にターゲットにできるサードパーティーのアプリを通じて、消費者がSiaとインターフェースすることを大いに期待しています。
私たちはすでにこのように機能するいくつかのインテグレーション(Minebox、NextCloud)を持っており、パイプラインにはさらにいくつかのものがあります:)」
reddit.com(siacoin):https://goo.gl/Cu4enJ

また、一般大衆への普及という面において、SIaはストレージレンタルの際、原則としてSiacoinを買うことになりますがStorjはクレジットカードによるレンタル権の購入なども検討していることが同フォーラム内の議論の中で明らかになっています。
これについては、David Vorickは、「クレジットカード対応のsiaのシステムを利用したサードパーティがもし出てきたとするならば、一般ユーザーがsiacoinに関与しているとはわからないかもしれません。」
との旨を話している。
つまりsiacoinの購入というハードルが、siaのシステムを利用した第三者サービスの登場によって緩和されるのではないかという予測であると判断できます。

またStorjは、一部でセントライズされたゲートウェイを使用する仕様になっているようです。

また、Storjはセントライズされたゲートウェイを使用することになっているのに対して、Siaは完全に分散化されたプラットフォームを構築している点で、Siaは優位性を有しています。


Sia、今後のロードマップ
​​

BtoCプロダクト

前述の通りSiaはバックエンドのプラットフォームを目指しているため、個人ユース向け重視の開発指針ではないのですが、わたしたちでも使える通常のクライアントであるSiaUIは丁寧にアップグレードされていっている様子です。
2015年にはUIクライアントのバージョンは v0.4.7でしたが、
2017年6月現在は、v1.2.2まで更新されています。
また現在は1.3.0を開発中なのがGithubで覗けます。
https://github.com/NebulousLabs/Sia

ただしこれはブロックチェーンをダウンロードして使うクライアントなため導入は軽快ではありません。初回起動時にSyncする必要があり、ブロックチェーン容量は5.5GBぐらいになってしまいました。
これについてロードマップでは、モバイル向けおよびライトクライアントが、今後二年のうちに発表されると示しています。

また今後更新していく機能としては、ひとまずファイル共有とビデオストリーミングが予定されています。
あとは10TB以上が格納可能になる、最低ファイルサイズが下がるなどの細かいものがロードマップで示されています。

 


​​

Siaクラウド

 https://minebox.io/

 

BtoB

 

一方BtoBプロダクトはどうなのかというと、
David Vorickが書き込んでいたように、すでに

  • Minebox(SIAネットワークに接続するスマートNAS(ネットワーク接続ストレージデバイス)
  • NextCloud(ビジネス用デセントラルクラウドストレージみたいなものだと思います)

などが存在してます。

これらについては”コラボレーション”という言葉が使われていました。

「Siaは、コンシューマーやビジネスに完璧なデータストレージソリューション、そのファイルのワンストップショップを提供し、ファイルを安全に管理する」

 

とSia (Nebulous Inc.)のDavid Vorickはいってます。
http://www.pr.com/press-release/701696

あと今後はテスター募集中のプロジェクトとしてオベリスク( Siacoinマイニング用のASIC開発)があったりします。
オベリスク:https://siawiki.tech/development/obelisk

現時点でのSiaはこんなところでしょうか。
ちなみにこれは投資する・しないのための記事ではありませんのでご注意ください。

 


 

資料

sia whitepaper:https://www.sia.tech/whitepaper.pdf
github:https://github.com/NebulousLabs/Sia
forum.sia.tech:https://forum.sia.tech/
reddit siacoin:https://www.reddit.com/r/siacoin/
sia wiki:https://siawiki.tech/

cointelegraph.com「Cloud Storage Meets Blockchain: SiaCoin Takes on Amazon, Google & Microsoft」:https://goo.gl/EjQJ4O
venturefizz.com「Sia – A Blockchain-Based Decentralized Storage Network… With Its Own Cryptocurrency」:https://goo.gl/4NARFJ
http://www.pr.com/press-release/701696

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リム(Rhime)

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