soma blockchain

ブロックチェーンソリューション「Soma」から見る、価値のなかったものへの価値の付与について|トークンエコノミーおよび価値主義の世界

この記事は約 11 分で読めます。

⚠とくに銘柄紹介記事ではありません。値上がりを狙うものでもなければ、購入を推奨するものでもありません。

こんにちは、Rhimeです。

先日、Somaというブロックチェーンプロジェクトを見つけました。
(狐がかわいいですね。)

Sponsored Link


とくに買うわけでもなく投資案件として見ているわけでもないですが、目指しているものといいいますか、創ろうとしている価値そのものが面白かったので、以下だらだらっと記事にしてみました。


 

Somaとはなんですか?

 

 

Somaとは、独自の報酬システムによってコミュニティ内の取引を円滑にするための画期的な分散型プラットフォームです。
この仕組みによって、コミュニティメンバー間で行われるコラボレーションをコミュニティにとって有益なものとすることができます。
他のユーザーやコミュニティ全体の利益となるような活動にはSomaコミュニティトークン(SCT)で報酬が与えられることになるため、ユーザーは積極的にそのような活動を行うようになります。
SCTは分散型コミュニティのメンバーにインセンティブを与えるようにデザインされた暗号通貨であり、費用対効果の高い迅速かつセキュアな報酬方法として機能します。

Soma Officialsite

 

Somaの基本的な目的は、取引の社会的な側面をデジタルマーケットプレイスに取り戻すこととしています。
ebay等、ただ取引の場を提供するだけのものとなっているマーケットプレイスから、ユーザー間の取引と社会的交流を統合するようなプラットフォームには大きな需要があると見ているようです。

 

 

主な特徴はなんですか?

 

※これも公式から引用

 

インタラクティブ・アイテム・カード(IIC)

SOMA™プラットフォーム内で取引を行うと、物理的なアイテムだけでなくそれと対応したインタラクティブ・アイテム・カード(Interactive Item Card, IIC)の所有権も変更されることになります。IICは物理的なアイテムをデジタルに表現したものであると言えます。IICには、所有者に関するデータ、物理的なアイテムの状態、アイテムの真贋性、価格の履歴などの情報が含まれています。さらに重要なこととして、ユーザー間で様々なソーシャルなやり取りが行われることによって、Somaコミュニティ内におけるIICの社会的価値は高まっていきます。そして、その価値が物理的なアイテムにも反映されるようになります。

セキュアな決済

Somaコミュニティ内の決済はすべてセキュアに行われます。取引の際に信頼できるエスクローエージェントの役目を果たすようにコミュニティメンバーに対してインセンティブを与えることによって、Soma報酬システム内での取引の安全性が向上します。取引が正常に完了した後、エスクローエージェントにはSomaコミュニティトークンで報酬が支払われることになります。

ソーシャルコントリビューション

Somaコミュニティ内では、従来型のソーシャルメディアプラットフォームでおなじみのコンセプトを使って楽しく取引を行うことができます。関連するコンテンツに「いいね!」をしたり、フォローしたり、シェアしたりすることによって、コミュニティメンバー間でお互いにやり取りを行うことができます。ソーシャルなつながりによってデジタルコンテンツのソーシャル・キャピタルが向上し、それによってSomaコミュニティトークンで収益化を行うことができます。

P2Pマーケティング

分散型プラットフォーム内では、他のコミュニティメンバーを様々な形で支援することに対してインセンティブが与えられます。そのような支援の1つとしてP2Pマーケティングがあります。P2Pマーケティングはプロモーションの1種であり、プラットフォーム上に販売目的で掲載されているアイテムの宣伝を行うことによって、ユーザーはSomaコミュニティトークンを獲得することができます。その結果、コミュニティの有機的な拡大が促進され、Somaコミュニティトークンの需要も拡大していくことになります。

 

 

なにが面白いのか

 

支援という価値

 

本当のことを言うと全貌はまだよく分かっていないのですが、前提としての面白さとして、従来までなかった・あるいは価値に置き換えることのできなかったものをブロックチェーンを通して可視化・創出しようという取り組み自体が面白いなというのがありますね。
このプロジェクトそのものという小さい視点というよりは、ブロックチェーンそのものの応用としてのポテンシャルをいろいろと探っていくような、そうした未踏感があります。(未踏といってもブロックチェーン以前と比較してという意味でですけどね。)
ですので、とくにこの面白みについて今回のSomaでなくても、他にそうしたブロックチェーン・ソリューション的なポジションを持つものだったらなんでもよかったんですけど、かわいかった+以下の点が面白かったので。

 

以下の点――、上の特徴の中にあるP2Pマーケティングの部分ですね。
「コミュニティの支援に対してのインセンティブ(報酬)」というところが面白いかなあと。
ようするになんらかのコミュニティを支援すると市場原理的な構造にもとづいて価値が付けられたプラットフォームトークンを貰えるということですね。

 

仮想通貨やブロックチェーンプロジェクトというのは、ほぼオープンソースでコア開発者も存在しますけど、コミュニティのちからもかなり大きいと思います。
中身のないものを熱狂だけで価格を上げるのは辟易しますが、マーケティング、ブランディングというところで外部からの支援者が様々な形でデザインしたり構築していけたりしますので、そこは仮想通貨・ブロックチェーンプロジェクトの良いところだと思っています。(もちろんエンジニア的支援もGithub等でコミットできます。)

 

しかし、従来の資本主義的価値観、および社会的システムではそうした状況での”価値”は測定されなかったし、大して価値と認められなかったというのがあります。
IT企業は、物質的なりソースを必要としない身軽さがありますが、逆に言うと従来的な価値測定方法ではそうした物質的なもの――資材や資源、物的なプロダクトなど――がないIT企業は価値がうまく測定できなかったりしたそうです。(今もしている気もします。)
しかし、そうした企業の価値の資源というのは”情報”であり、そうした情報から様々な形に姿を変えてまた情報としての価値を世に送り出していくというモデルがあります。
ではそこで価値があるものがなんであるか、となったときの答えが”人材”という形で現れています。

産業的・労働的な社会的枠組みでは、『女工哀史』等にも描かれているとおり、さほど人は大切に扱われず、現実世界で役立つようなモノを生み出すものとしての機械や資材、不動産そのものに重きが置かれていたことでしょう。しかし情報社会にシフトしたことで、一部の先進的な企業は、従来的企業に比べるとそうした物質的制約から解放された影響で、人の価値を見直すという方向に向かいました。
この点で、情報社会は、手段の目的化した労働を少しだけ改善したとも言えるのではないかと思います。

しかしここでIT企業に起こっている旧来のシステムとの齟齬は、新しい価値に対応する測定基準がなく、またそれらが可視化できないという点にあります。
情報に値段をつけ対象の価値を測定することは、現在の常識的理念ではやや難しい面があるでしょう。

Sponsored Link


 

こうした点にテクノロジーの方面で挑めるのが、ブロックチェーンです。

これらはタイムバンクを運営している佐藤航陽さんの『お金2.0』で提言されている価値主義的な指摘に当たると思います。

価値主義とは、「資本にならない価値で回る経済」です。1

 

これまでの資本主義は上記で見てきたとおり、現実世界で役に立つかという観点の有用性のみを扱ってきました。
一方、価値主義的社会においては、「個人の感情に結びついた内面的な価値」、および「共同体の持続性を高める社会的な価値」も、社会的に容認された価値としてその水準を高めるとしています。

 

話を戻しますが、今回例にしたSomaでは、「共同体の持続性を高める社会的な価値」、が創出しようとしている価値に当たると思います。

従来的にはそうした支援の行動を起こしても現実世界の役立つものづくり等の労働に対して報酬はもらえませんでしたが、ブロックチェーン・仮想通貨が普及した社会ではそうした”社会的な価値」に対しても従来的価値基準の水準と肩を並べるぐらいの価値を持つようになります。

これはブロックチェーン・ソーシャルメディアを目指すALISのビジョンとも同等のものでしょう。

DISCORD・Twitter等で様々なコミュニティが構成されているブロックチェーン業界の今日ですが、そうした既存のSNS的コミュニケーションツールに組み込まれるなり、新規構築されたプラットフォームなりで第二、第三の価値がトークンとして循環するようになると思います。

トークエコノミーというとトークンがやたらめったら発行されるような感じがあるかもしれませんが、その経済の内部構造の真髄はこうした点にあるでしょう。

 

IIC:ブロックチェーンを用いた信頼のスタック

 

Somaにおけるイノベーションの1つが、インタラクティブ・アイテム・カード(Interactive Item Card, IIC)です。
プラットフォーム内で社会的に認められることによって、ユーザーは自らの発行したIICの価値を高めることができます。
既存のソーシャルメディアプラットフォームで知られている「いいね!」や「フォロー」のような社会的インタラクショを通して、IICの「社会的価値」は高まっていきます。
そのため、ユーザーにはプラットフォーム上で質の高いコンテンツを作ることに対してインセンティブが与えられ、そうすることで報酬を得ることができます。
IICには特定の物理的なアイテムに関する所有者についてのデータや状態評価といったような時系列情報が、ユーザーによって埋め込まれています。
IICはトランザクション毎にアイテムの情報を更新していきます。IICはユーザー間の情報の流れや透明性を促進するだけでなく、コミュニティ全体の信頼性を高めていきます。
Somaではアイテムカードの検証においてイーサリアムブロックチェーンとスマートコントラクトシステムを活用し、アイテムカードの複製防止や情報の安全な転送を保証しています。インタラクティブ・アイテム・カードは現在特許申請中のイノベーション技術です。弁理士および関係当局によって徹底的な予備調査が行われ、特許出願を妨げるものは何もないことがすでに確認されています。

Soma ホワイトペーパー

 

あとざっと見てて面白いなと思ったのは、IICでしょうか。
引用の後に続く説明で、「インタラクティブ・アイテム・カードを宣伝することによって、ユーザーはSCTを獲得することができます。」とありますが、こうしたブロックチェーンに基づく信頼性のスタックという効用を持つ実用性のある本命プロダクトが出ないものかと期待しています。

そして、こうした交流が存在する取引の需要に価値があると予測している点にも関連して言及したいですね。

冒頭にも書きましたが、「Somaの基本的な目的は、取引の社会的な側面をデジタルマーケットプレイスに取り戻すこととしています。」
とあり、ただ取引の場を提供するだけのものとなっているマーケットプレイスから、ぼんやりとした言い方で言えば”人の顔が見える(人の感覚がある)”取引の需要を見て取っているというのがあります。

これは面白い点だと思います。

そう観点がある一方で現在、他のブロックチェーンプロジェクトには、匿名での取引を可能にするマーケットプレイスを目指す「Phore」というのがあります。
PIVXに搭載されていたゼロコインプロトコル(元はZコインに搭載)を備え、トランザクションの秘匿化が実装されたプライバシー通貨、およびトークンとして開発が進められています。
個人的には、インターネット上のプライバシー空間の創設は非常に重要だと考えています。
VR等のテクノロジーによって、現実世界と仮想空間との境界線が曖昧になっていく予測もありますが、そうした予測も踏まえ仮想空間(インターネット)は、どこまで言っても現実世界を参考にした空間です。
こうした前提を考慮せずにすべてが明らかな空間であろうとすることは、太陽がずっと昇ったままの現実世界と同等の違和感があります。

しかし一方で、インターネットのあらゆるものが秘匿化されるべきでもないのは明白です。
ただ取引をする無味乾燥的な場所が現実・仮想空間両方で多くなったのも事実です。

秘匿と交流は共存し得るものだと思います。

 

 

おわりに

 

「だらだらっと書きました、ハハハ」だそうです。
なんだかちゃんと紹介してなくて狐さんもといSomaプロジェクトには申し訳ない気がしますが、後半に書いた「価値主義」についてはいずれちゃんとした形で書きたいと思っているそうです。
以上そんな感じだそうです。
おわり!

 

 

Soma公式サイト:Soma

Somaホワイトペーパー:https://soma.co/wp-content/uploads/2017/07/Whitepaper-Japanese.pdf

 

注釈

  1. 佐藤航陽『お金2.0』(kidle版、No.2009)

Sponsored Link

にほんブログ村 その他生活ブログ オルトコインへ 

Rhime_indiesquare4
リム(Rhime)

リム(Rhime)

ブログの閲覧ありがとうございます。 記事がなにかのお役に立てたなら幸いです。 もし何か分からないことがありましたら、お気軽にコメント下さい。(DISQUSにログインするか各種SNSの連携で書き込みください。匿名投稿も可能です。) |【プロフィール】: リム(Rhime)。RhizomeBrain(リゾームブレイン)管理人。Twitter:https://twitter.com/CryptoRhizome 2017年3月から仮想通貨への投資を開始。株式投資は2年ほど。 読書が好き。 大学ではデザインを学ぶ。フラットデザイン・マテリアルデザイン勉強中。