Storj vs. Sia vs. Maidsafe:三大ブロックチェーンストレージの比較

この記事は約 10 分で読めます。

ブロックチェーンの効用のひとつに第三者をある一定程度まで不要化するというものがありますが、これをクラウドストレージに応用しようというのが今回の3つ「Storj・Sia・Maidsafe」が目指すおおまかな目標といっていいでしょう。

ここで気になるのがこれら3つの違いはなんなのか、ということです。

Sponsored Link


以下は、これらのデセントラル・クラウドストレージについてを分析した海外の記事を、適宜補足を入れながら翻訳したものです。

原文は以下です。

STORAGE WARS – SIA VS. STORJ VS. MAIDSAFE:https://bitmalta.com/news/2017/7/8/storage-wars-sia-vs-storj-vs-maidsafe

 

 


 

はじめに

 

 storj-sia-maidsafe

 

Blockchainの上にあるストレージサービスは、Storj、Sia、Maidsafeの3つが最も一般的なソリューションで、かなりの数の開発者と投資家の関心を引き寄せています。
3つとも同様のプロダクトを約束していますが、その最終的な目的は微妙に異なっています。
次に示すのは、これら3つのプロジェクトの長所と短所を簡単に分析したものです。

 

Sia

「Sia」:ブロックチェーンを味方につけ挑む、クラウドストレージの未来

Siaは、3つのうち最大の時価総額を持っていますが1、今年は 24 satoshisから 844 satoshisまで上昇し、435satoshiに落ち着きました。(記事公開時点では100satoshiほどです。)
将来的には、彼らのソリューションは、素早く、とびきりのストレージの安さと安全性を約束します。
アップロードされたユーザーデータは断片化され、ネットワークに分散されます。
データフラグメントの複製により、データを再組み立てしてアクセスするよう要求したときにオフラインになっているノードから保護されます。

Siaは、Siaネットワークでストレージを購入するために必要なSiacoinの名前の独自のネイティブ仮想通貨を利用し、同様にホスト/コントリビュータはSiacoinで報酬を受け取ります。
ホストは独自の価格を設定し、最も安価な価格で最大の信頼性(オンライン可用性)を提供できるホストである最高のホストで、すべてを自由市場にします。
唯一注意しなければならないのは、ストレージを購入するために資金を投入する必要があり、未利用の資金は3ヶ月後に返却されることです。
私はこの解決策に賛成だとは言えません。
ユーザーには自由に補充支払いの手段を持たせるべきです―――必要であれば、(そのような利用料のロックアップとは対極に位置する)マイクロペイメントでの支払いさえも―――。
結局のところ、そのような少額の支払いは、仮想通貨の美しさです。

ホストのためのプルーフオブバーンを導入しようとしているという事実は、私の考えでは大きなプラスです。(私はPoBの大ファンです)
また、独自のブロックチェーンを持っていることもプラスだと考えます。
これらは、UX(ユーザーエクスペリエンス)を、合理化できます。

 

SIa obelisk

 

しかし最新の開発であるSia専用ASICであるObeliskは、賞賛よりも批評に会っています。
ASICは、その専門性の高い機器を提供することによってネットワークのマイニングの「忠誠心」を強化しますが、マイニング力をより少ない人の手に集中させます。

それでも、Siacoinは強力なプロジェクトであり、2017年に最も優れた仮想通貨の候補となっています。

 


 

Storj

 

Storj

Storjは3つすべての時価総額が最小であったため、私の意見では、長期的にわたって過小評価されていたと言えるプロジェクトでした。
過小評価されているという理由については、これはSiaよりもエンタープライズベースであり、―――私個人的な考えでは―――よりベターな固定価格の利用時支払いモデルを持っているためです。

彼らのUXはシンプルで直感的で、ホスティング(Storjのインスタンスでは「農業(“farming”) 」)は非常に簡単で、シンプルです。
Storjはファイル共有/断片化を利用してデータを保存し、それをエンドツーエンドの暗号化で保護しますが、ネットワークはSiaの場合のように分散ではなく地方分権に向かいます。
Storjは、信頼できるサードパーティーとして機能するブリッジを利用し、基本的に仲介者として機能するデータを保持する農家(farmers)を見つけることを基本としています。
―――そう、仮想通貨・ブロックチェーンの強みの1つは中間者を排除することですが、Siaのものよりもはるかに速く簡単な解決策を可能にします(しかし安全性についてはSiaに一歩譲っています)。

私がStorjで選ぶ必要が上での主な懸念事項の1つは、SJCX、カウンターパーティーベースのトークンから、STORJ、Ethereumベースのトークンへの移行があまり滑らかでないことです。Ethereumブロックチェーンへの移行は計画はされましたが、うまく実行されませんでした。
SJCXトークンは、STORJよりも価値がある状況にあります。
移行の問題は主に2つありました。1つはSJCXからSTORJへの移行前に行われたSTORJトークンICOで、2つめは、STORJトークンの価格は当時のSJCXの価格よりも低かったため、 SJCXの価格は投資家に苦痛を与えた点です。

移行がもう少しペースを上げ、SJCXがすぐに除外されたら、Storjは再び調子を戻すと強く信じています。

Sponsored Link


 


 

Maidsafe

 

maidsafe

 

私は正直に書きます。
私は開発に時間がかかっているので、これとの少しの愛憎関係を持っています。
すばらしいプロダクトは開発に時間がかかります。これは他よりもその難度が抜きん出ているだけかもしれません。
それでも、それは3つのうちの私の好きなプロジェクトです、そして、彼らの中で最も野心的なものです。

Maidsafeは、分散ストレージソリューションを約束するだけではありません。
データの格納、アクセス、交換が可能な新しいバックボーンを作成することが目的です。
要するに、MaidsafeはP2P方式でコンピューティング能力を提供するすべての参加者で構成された新しいネットワークです。
dApps(分散アプリケーション)はMaidsafe上に構築することができます。
これは、SAFEネットワーク上に構築されたソーシャルメディアプラットフォームであるプロジェクト:Decorumです。

 

 

それはアルファテストのステージをすばやく循環しており、ベータステージは2017年の終わりまでにターゲットとされています。
各テストステージは慎重に研究されています。最新のものが今週開催されました。2 (これは主に物事のフロントエンドに焦点を合わせていました。)

物事の負の側面では、Maidsafeのプロジェクトの巨大さは、技術に精通した人々によっても理解することは難しいですし、しばしば、約束を守るのに時間がかかり過ぎて、 Bitcoin自体よりも開発が進んでいます。通常のブラウザをSAFEネットワークに接続することは、初心者が簡単に続けることができるプロセスではありません。
しかし、私はSAFEネットワークにユーザーを接続するSAFE Launcherを試しました。
UIはシンプルで、うまくいきます。

それが、ユーザが実際にSAFEネットワークにアクセスするためにカスタムブラウザに切り替えるかどうかという問題になります。

Maidsafeは、Safecoinsのために交換可能な既存のMAIDトークンを使用して、近い将来にプラットフォームのための選択通貨としてSafecoinsをリリースする必要があります。
MaidsafeトークンからSafecoinへの移行がStorjよりもずっとスムーズになることを願っています。

 

結論

 

現実には、MaidsafeをStorjとSiaと比較することは、Maidsafeの目的はストレージではなく、より安全な新しいインターネットを作成することであるため、比較の公平性はまったくありません。それはひとえに私の調査によるものですが、Maidsafeの開発は挫折感がなく、過去14ヶ月ほどでペースを上げています。

2つのストレージに焦点を当てたコインの選択は困難です。両方とも長所と短所があり、どちらもわずかに異なる市場を目指しています。
Storjがそのトークンの移行を完了を終えるまで、私はそれから離れていますが、移行が完了してしまえば、その時のジェットコースターを逃さないように注意してください。
Siaはコミュニティに一貫性があり、そこによりよく適合しましたが、スピードの遅さとASICマイニングへの移行は、パフォーマンスとして他よりは少し欠いています。
Storjがベストリターンを約束していることから(?)、3つすべてをSAFE投資(駄洒落をいってごめんなさい)として評価することができます。

 


サイトによるまとめ

 

以上、海外の記事から3つのプロジェクトの概要を見てきました。
それぞれ非中央集権のクラウドストレージプロジェクトについて特徴をとらえて分析されていますね。

 

Siaはそのセキュリティの高さから企業向けにもサービスが応用できそうだと期待できます。また実際開発者の方々もBtoBを視野に開発しているとしています。→参考:「Sia」:ブロックチェーンを味方につけ挑むクラウドストレージの未来
ただし、ストレージの借り入れシステムの問題やPoWシステムを専用ASICを用いて続行させるという点で、大きなところでいうとEthereumのPoS移行や、主流なものでいうとPoIを導入しているNEMなどの目指すコンピュータリソースの不使用での合意形成というブロックチェーン界隈の潮流には逆らっていることになります。

 

Storjは、この3つの中ではちょうどミドルレンジなプロジェクトといえそうで、一般ユーザー向け(エンタープライズ向け)とされており、基本的はシステムが問題なく使用できるようになったら、多くのユーザー利用が見込めそうです。
中央的なファーマーを用いてストレージを預ける地方分権なシステムとしていますが、一般的な利用者だと完全分散化保存までいかなくてもセキュリティ的には大丈夫かとも個人的に思います。
現在Storjが抱えている問題は、トークンの健全な整備です。SJCXからSTORJへの移行がつつがなく完了できることができたら、離れていた投資家も戻ってくるでしょう。

 

Maidsafeは、ストレージサービスにとどまらないデセントラルなネットワークを構築するという、上2つより大きい最終目的を持っています。
そのため開発が遅れているように見えるという点は注意しておくべきところかと思います。
開発は記事によると、進んでいるようです。
このセーフティーなインターネットとは、スノーデン氏がリークした米国家安全保障局(NSA)のネットワーク監視の実態等も含めて、注目されずに終わるということはないとは思います。
Maidsafeの問題は、その目標の大きさから、基盤が整うまでに時間がかかること、そして仮に投資を行うとした場合長い忍耐が求められることでしょう。
またMAIDコインからSAFEコインへの移行もあります。

 

以上を見てきて分かるように、現状のデセントラルクラウドストレージには、どれも一長一短あり、これがベストといえるものはありません。
しかしブロックチェーンの特性を活かし、プロダクトを利用できるようになれば、すばらしい恩恵を受けられることになると思っています。

注釈

  1. 本記事現在はMaidsafeが時価総額的には上位に位置している。
  2. (翻訳元記事公開日は、2017年7月8日)

Sponsored Link

にほんブログ村 その他生活ブログ オルトコインへ 

リム(Rhime)

リム(Rhime)

ブログの閲覧ありがとうございます。 記事がなにかのお役に立てたなら幸いです。 もし何か分からないことがありましたら、お気軽にコメント下さい。(DISQUSにログインするか各種SNSの連携で書き込みください。匿名投稿も可能です。) |【プロフィール】: リム(Rhime)。RhizomeBrain(リゾームブレイン)管理人。Twitter:https://twitter.com/CryptoRhizome 2017年3月から仮想通貨への投資を開始。株式投資は2年ほど。 読書が好き。 大学ではデザインを学ぶ。フラットデザイン・マテリアルデザイン勉強中。